NISAで投資を始めようと思って調べていると、「S&P500」と「オルカン」という名前をよく見かけませんか?
どちらもNISAの投資先として人気が高く、
- S&P500とオルカンは何が違う?
- 結局どっちを選べばいい?
- S&P500のほうが儲かるの?
- オルカンのほうが安全?
- 毎月10万円を30年間積み立てたらいくらになる?
と疑問に思う方も多いと思います。
この記事では、投資初心者の方に向けて、S&P500とオルカンの違いをできるだけ簡単に解説します。
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S&P500とオルカンの違いを簡単に説明すると
まず、非常に簡単に説明すると、
S&P500=アメリカに集中して投資する
オルカン=世界中の株式に分散して投資する
という違いがあります。
S&P500は、アメリカを代表する約500社で構成される株価指数です。
一方、オルカンは「全世界株式」のことで、アメリカだけでなく、日本やヨーロッパ、新興国など世界中の企業に投資します。
つまり、
「これからもアメリカが世界経済を引っ張る!」
と考えるならS&P500。
「30年後にどの国が強いかなんて分からないから、世界全体に投資したい」
と考えるならオルカン。
という考え方ができます。
S&P500とは?
S&P500は、アメリカの代表的な企業約500社で構成されている株価指数です。
例えば、
- Apple
- Microsoft
- Amazon
- NVIDIA
- Alphabet
- Meta
など、世界的に有名な企業が含まれています。
「S&P500に投資する」という場合、これらの企業を含むアメリカの主要企業にまとめて投資することになります。
個別株を1社ずつ購入するのではなく、アメリカを代表する企業全体にまとめて投資できるのが特徴です。
S&P500のメリット
① アメリカの成長に乗れる
S&P500の大きな魅力は、これまでアメリカの企業が大きく成長してきたことです。
AppleやMicrosoft、Amazon、NVIDIAなど、世界を代表する企業がアメリカには数多くあります。
今後もアメリカ企業が世界経済を牽引すると考えるなら、S&P500は魅力的な投資先です。
② シンプルで分かりやすい
S&P500は投資対象がアメリカに絞られています。
そのため、
「アメリカ企業の成長に投資する」
という非常にシンプルな考え方で投資できます。
③ 多くの企業に分散できる
「アメリカだけに投資する」と聞くと、リスクが高そうに感じるかもしれません。
しかしS&P500は約500社に分散されています。
そのため、1社の業績が悪くなったからといって、投資資産のすべてが影響を受けるわけではありません。
S&P500のデメリット
一番大きなデメリットは、アメリカに集中していることです。
S&P500に投資すると、基本的にアメリカの企業に100%投資することになります。
もし今後、
- アメリカ経済が長期間低迷する
- アメリカ企業の競争力が低下する
- 他の国の企業がアメリカ企業を上回る
といったことが起こった場合、S&P500も大きな影響を受けます。
「アメリカが今後も強い」という考え方に賭ける投資でもあるわけです。
オルカンとは?
オルカンとは、一般的に「全世界株式」に投資する投資信託を指します。
代表的なものとして、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などがあります。
オルカンでは、アメリカだけでなく、
- 日本
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- カナダ
- 中国
- インド
- 台湾
- 韓国
など、世界中の国や地域の企業に投資します。
つまり、
「世界経済全体の成長に投資する」
というイメージです。
オルカンのメリット
① 世界中に分散投資できる
オルカン最大のメリットは、世界中の企業に投資できることです。
「アメリカが今後も一番強い」と決めつけず、世界全体に投資できます。
そのため、
「30年後にどの国が一番成長しているか分からない」
という人には非常に相性のいい投資先です。
② 「次に成長する国」にも投資できる
例えば将来的にアメリカ以外の国が大きく成長したとしても、オルカンならその国の企業にも投資しています。
自分で、
「次はインドが伸びる!」
「中国が復活する!」
などと予想する必要がありません。
世界の株式市場の変化に合わせて投資先が変わっていくのがオルカンの特徴です。
③ アメリカにも十分投資している
「オルカン=アメリカをあまり含まない」というわけではありません。
実際にはオルカンの中でもアメリカの比率はかなり高くなっています。
そのため、
アメリカの成長にも期待しつつ、アメリカ以外にも分散する
という投資ができます。
オルカンのデメリット
一方で、アメリカだけが大きく成長する場合には、S&P500に負ける可能性があります。
例えば今後20~30年間、
「アメリカ企業が世界で圧倒的に成長し続ける」
という状況になれば、アメリカに集中投資しているS&P500のほうが高いリターンになる可能性があります。
また、新興国なども含まれるため、必ずしもすべての投資先が好調とは限りません。
S&P500とオルカンを比較
ここまでの違いをまとめると、次のようになります。
| S&P500 | オルカン | |
| 投資対象 | アメリカ | 世界 |
| 国数 | 1か国 | 複数の国・地域 |
| 分散性 | ○ | ◎ |
| アメリカへの集中 | ◎ | ○ |
| 新興国への投資 | なし | あり |
| アメリカが成長した場合 | 強い | 強い |
| アメリカ以外が成長した場合 | 弱い | 対応できる |
| 考え方 | アメリカに集中 | 世界全体に分散 |
毎月10万円を30年間積み立てたらどうなる?
ここからは、実際の金額で考えてみます。
毎月10万円を30年間積み立てると、
10万円 × 12か月 × 30年=3,600万円
となります。
つまり、30年間で自分が投資する元本は3,600万円です。
では、運用によってどのくらい増えるのでしょうか?
将来のリターンは誰にも分からないため、ここでは年平均リターンを仮定して計算してみます。
| 年平均リターン | 30年後の資産 |
| 0% | 約3,600万円 |
| 3% | 約5,830万円 |
| 5% | 約8,150万円 |
| 6% | 約9,750万円 |
| 7% | 約1億1,700万円 |
| 8% | 約1億4,100万円 |
| 9% | 約1億7,000万円 |
| 10% | 約2億600万円 |
※毎月末に10万円を積み立て、複利で運用した場合の概算です。税金・信託報酬などは考慮していません。
ここで注目したいのが、年平均リターンが1~2%違うだけでも、30年後には非常に大きな差になるということです。
例えば、
- 年7% → 約1億1,700万円
- 年8% → 約1億4,100万円
となり、約2,400万円もの差があります。
ただし、これはあくまで「毎年同じ利回りだった」と仮定したシミュレーションです。
実際の株式市場では、毎年きれいに7%や8%で増えるわけではありません。
暴落する年もあれば、大きく上昇する年もあります。
S&P500とオルカン、結局どっちがいい?
ここまで読んでも、
「結局どっちを買えばいいの?」
と思う方も多いと思います。
私なら、次のように考えます。
S&P500が向いている人
- アメリカ企業の成長を信じている
- 今後もアメリカが世界経済を牽引すると考えている
- 多少集中してでもリターンを狙いたい
- 投資先をシンプルにしたい
オルカンが向いている人
- 世界全体に分散したい
- 30年後にどの国が強いか分からないと思っている
- アメリカだけに集中するのは不安
- 自分で「次に成長する国」を予想したくない
S&P500とオルカンを両方買うのは?
「S&P500とオルカン、どちらも魅力的だから半分ずつ買おう」
という考え方もあります。
もちろん、それも間違いではありません。
ただし、注意したいのがオルカンにもアメリカ株がかなり含まれていることです。
例えば、
「S&P500を50%+オルカンを50%」
とすると、
「アメリカ50%+世界50%」
という単純な構成にはなりません。
オルカンの中にもアメリカ株が含まれているからです。
つまり、実際にはアメリカへの投資比率をかなり高くしたポートフォリオになります。
そのため、
「アメリカにも投資したいし、世界にも分散したい」
という目的なら、S&P500とオルカンを両方買うのも選択肢ですが、
「分散するために2つ買う」というだけなら、オルカン1本でも十分
と考えることができます。
で考えることが大切だと思います。
まとめ
S&P500とオルカンの違いを簡単にまとめると、
S&P500
→ アメリカの成長に集中して投資する
オルカン
→ 世界全体の成長に分散して投資する
という違いです。
どちらを選んでも、短期間で結果を求めるのではなく、長期・積立・分散を意識することが重要です。
毎月10万円を30年間積み立てれば、元本だけでも3,600万円になります。
そこに長期的な運用益が加われば、1億円を超える資産になる可能性もあります。
ただし、投資には元本割れのリスクがあり、将来のリターンが保証されているわけではありません。
NISAは「必ず儲かる制度」ではなく、税制上のメリットを受けながら長期的な資産形成を目指すための制度です。
S&P500とオルカンのどちらを選ぶにしても、自分が納得して長く積み立てられる投資先を選ぶことが大切です。
NISA口座の開設手順はこちらで解説しています。




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