FIREにはどんな種類がある?初心者向けに5つのFIREをわかりやすく解説

セミリタイア計画

「FIRE」という言葉を聞いたことはあるけれど、

  • FIREにはどんな種類があるの?
  • 仕事を完全に辞めないFIREもあるの?
  • 自分にはどのFIREが合っているんだろう?

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略で、日本語では「経済的自立と早期リタイア」という意味です。

ただし、FIREといっても「資産を築いて仕事を完全に辞める」だけではありません。

働く時間を減らしたり、好きな仕事だけを続けたりするなど、さまざまなスタイルがあります。

この記事では、FIRE初心者の方に向けて、代表的なFIREの種類をわかりやすく解説します。

FIREにはどんな種類がある?

FIREには明確に決められた公式の分類があるわけではありませんが、一般的には次のような種類があります。

FIREの種類働き方特徴
Fat FIRE基本的に働かない余裕のある生活を目指す
Lean FIRE基本的に働かない生活費を抑えて早期リタイア
Barista FIRE少し働く資産+労働収入で生活
Coast FIRE資産を運用しながら働く老後資金を確保して働き方を自由にする
Side FIRE好きな仕事を続ける資産+副業・好きな仕事で生活

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① Fat FIRE(ファットFIRE)

Fat FIREは、十分な資産を築いて、仕事をほとんどせずに余裕のある生活を送るFIREです。

「FIRE」と聞いて、多くの方がイメージするのはこちらに近いかもしれません。

例えば、年間生活費が400万円の場合、資産から年間400万円を取り崩して生活できるだけの資産を作ります。

仮に「資産の4%を毎年取り崩す」という考え方を使うと、

400万円 ÷ 4% = 1億円

となります。

つまり、1億円程度の資産を築けば、年間400万円を生活費として使える計算です。

もちろん、実際には税金やインフレ、運用成績なども考える必要があるため、4%という数字だけで必要資産額を決めることはできません。

Fat FIREのメリット

  • 仕事を辞めても生活水準を維持しやすい
  • 趣味や旅行などにお金を使いやすい
  • 経済的な余裕が大きい

デメリット

  • FIREまでに必要な資産が非常に大きい
  • 高収入や長期間の資産形成が必要になりやすい

「仕事を完全に辞めて、今と同じような生活をしたい」という方に向いているFIREです。

② Lean FIRE(リーンFIRE)

Lean FIREは、生活費をできるだけ抑えて、少ない資産でFIREを目指す方法です。

Fat FIREとは反対に、質素な生活を前提にします。

例えば、年間生活費を200万円まで抑えられるとします。

4%ルールを単純に当てはめると、

200万円 ÷ 4% = 5,000万円

となります。

年間生活費が400万円なら1億円必要だったところ、生活費を200万円に抑えれば5,000万円になります。

このように、FIREに必要な資産は生活費によって大きく変わります。

Lean FIREのメリット

  • FIREに必要な資産を少なくできる
  • 早くFIREを実現しやすい
  • お金をあまり使わない生活が好きな人には向いている

デメリット

  • 生活費をかなり抑える必要がある
  • 旅行や趣味などに使えるお金が少なくなる可能性がある
  • 物価上昇などの影響を受けやすい

「できるだけ早く仕事を辞めたいので、生活水準を下げても構わない」という方に向いています。

③ Barista FIRE(バリスタFIRE)

Barista FIREは、資産運用をしながら、アルバイトやパートなどで生活費の一部を稼ぐFIREです。

例えば、

  • 資産から年間150万円
  • アルバイトから年間150万円

というように、資産収入と労働収入を組み合わせて生活します。

完全に仕事を辞める必要がないため、FIREに必要な資産を大幅に減らせる可能性があります。

例えば、年間生活費が300万円の場合、年間150万円を働いて稼げれば、資産から必要なのは150万円です。

4%で考えると、

150万円 ÷ 4% = 3,750万円

となります。

1億円を目指すよりも、かなり現実的な目標になります。

Barista FIREのメリット

  • FIREに必要な資産が少なくて済む
  • 働く時間を減らせる
  • 社会とのつながりを維持できる
  • 完全リタイアより資産が長持ちしやすい

デメリット

  • 完全に仕事から解放されるわけではない
  • 働けなくなった場合のリスクがある

「会社員としてフルタイムで働くのは辞めたいけれど、少しなら働いてもいい」という方に向いています。

④ Coast FIRE(コーストFIRE)

Coast FIREは少し考え方が違います。

老後に必要な資産を若いうちに作っておき、その後は老後資金のための追加投資をせず、生活費を稼ぐためだけに働くという考え方です。

例えば、若いうちにまとまった資産を作り、それを長期間運用します。

複利によって資産が成長していけば、将来の老後資金を確保できる可能性があります。

そのため、

「老後のために今後も必死に資産形成を続けなければいけない」

というプレッシャーから解放されます。

Coast FIREのメリット

  • 老後資金への不安を減らせる
  • 投資額を減らして現在の生活にお金を使える
  • 働き方を選びやすくなる

デメリット

  • 若いうちにある程度の資産を作る必要がある
  • 将来の運用結果は保証されない
  • 老後まで資産を取り崩さずに維持する必要がある

「完全に仕事を辞めたいわけではないけれど、老後のために無理して働き続けるのは嫌だ」という方に向いています。

⑤ Side FIRE(サイドFIRE)

日本では比較的よく使われるのが「サイドFIRE」という言葉です。

サイドFIREは、資産から得られる収入と、副業や好きな仕事による収入を組み合わせて生活するスタイルです。

例えば年間生活費が300万円なら、

  • 投資資産から150万円
  • ブログから50万円
  • その他の仕事から100万円

というように、複数の収入源を組み合わせます。

会社員としてフルタイムで働く必要がなくなるため、時間の自由度を大きく高められます。

Side FIREのメリット

  • 完全リタイアより必要資産が少ない
  • 好きな仕事を続けられる
  • 収入源を分散できる
  • 自分の時間を増やせる

デメリット

  • 副業などの収入が安定するとは限らない
  • ある程度は働く必要がある
  • 収入が減った場合に備える必要がある

「会社員は辞めたいけれど、好きなことを仕事にしたい」という方には、非常に相性の良いFIREです。

FIREは「仕事を完全に辞めること」ではない

ここがFIRE初心者にとって一番重要なポイントです。

FIREというと、

「1億円貯めて会社を辞める」

というイメージを持ってしまいがちです。

しかし、実際には必ずしも仕事を完全に辞める必要はありません。

例えば、

会社員 → 週5日勤務 → 週3日勤務 → 副業中心 → 好きな仕事だけ

というように、少しずつ働き方を変えていく方法もあります。

そのため、FIREを考えるときは、

「仕事を辞められるか?」

だけではなく、

「どんな働き方なら、自分は幸せに暮らせるのか?」

を考えることが大切です。

FIREに必要な資産はいくら?

FIREに必要な資産は、生活費によって大きく変わります。

例えば、年間生活費が300万円なら、4%ルールを単純に使うと、

300万円 ÷ 4% = 7,500万円

となります。

一方、生活費の半分を仕事で稼ぐことができれば、資産から必要になる金額は150万円です。

150万円 ÷ 4% = 3,750万円

このように、FIREを目指す場合は「いくら資産を作るか」だけでなく、

「年間いくら必要なのか」

「FIRE後にどれくらい働くのか」

をセットで考えることが重要です。

NISAを活用してFIREを目指す

FIREを目指すうえで重要なのが、長期的な資産形成です。

日本ではNISAを利用して投資をする方法があります。

NISAでは、投資による利益が非課税になるため、長期的な資産形成との相性が良い制度です。

例えば、毎月一定額を投資信託などに積み立て、長期間運用することで、資産形成を目指すことができます。

ただし、投資には元本割れのリスクがあり、将来の運用成果が保証されているわけではありません。

「FIREするために一発で大きく増やす」のではなく、長期・積立・分散を意識して資産を育てていくことが重要です。

初心者には「サイドFIRE」が現実的?

FIRE初心者の方にとって、いきなり完全リタイアを目指すのはハードルが高いかもしれません。

そこで現実的な選択肢になるのが、サイドFIREやBarista FIREです。

例えば、

生活費30万円/月

の場合、年間生活費は360万円です。

このうち、

  • 投資資産から年間180万円
  • 副業・仕事から年間180万円

という形にできれば、生活費の半分を労働収入で補えます。

完全FIREに比べて必要な資産を減らせるため、FIREまでの期間を短くできる可能性があります。

さらに、仕事による収入があることで、相場が悪いときに投資資産を無理に取り崩す必要も減ります。

自分に合ったFIREを考えてみよう

FIREには「これが正解」というものはありません。

大切なのは、自分がどんな生活をしたいのかを考えることです。

仕事を完全に辞めたい

→ Fat FIRE・Lean FIRE

少しだけ働きたい

→ Barista FIRE

老後資金を確保して今の働き方を楽にしたい

→ Coast FIRE

好きな仕事や副業を続けたい

→ Side FIRE

というように、自分の理想の生活に合わせて考えてみましょう。

まとめ

FIREにはさまざまな種類があります。

代表的なものをまとめると、

  • Fat FIRE:十分な資産を作り、余裕を持って完全リタイア
  • Lean FIRE:生活費を抑えて、少ない資産で完全リタイア
  • Barista FIRE:少し働きながら資産と収入で生活
  • Coast FIRE:老後資金を確保し、現在の働き方を自由にする
  • Side FIRE:資産収入+副業・好きな仕事で生活

FIREは「仕事を完全に辞めること」だけがゴールではありません。

むしろ、

「生活のために嫌な仕事を続けなくてもいい状態を作る」

と考えると、FIREがより身近なものになります。

NISAなどを活用して少しずつ資産を増やしながら、自分に合ったFIREの形を考えてみてはいかがでしょうか。

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