「40代でセミリタイアしたい」と考えたとき、気になるのが「結局、いくら資産があれば会社を辞められるのか?」ということではないでしょうか。
我々も、将来的にセミリタイアを目指しています。
そこで今回は、現在の資産状況をもとに、40代でセミリタイアした場合に資産がどう推移するのかをExcelでシミュレーションしてみました。
さらに、
- 毎月30万円を投資
- 年4%で運用
- セミリタイア後は毎月15万円を取り崩す
- 42歳で1,000万円の空き家を現金購入
- 子どもの教育費も考慮する
といった条件を設定し、100歳まで資産が持つのかも確認してみました。
この記事では、我々自身のシミュレーション結果だけでなく、同じようにセミリタイアを考えている方がExcelで自分の資産を試算できる計算方法も紹介します。
※この記事の金額はあくまでシミュレーションです。将来の投資成果や実際の生活費、教育費などを保証するものではありません。
現在の資産は2,900万円
現在33歳で、資産の内訳は以下のとおりです。
| 項目 | 金額 |
| 現金 | 1,500万円 |
| 投資資産 | 1,400万円 |
| 総資産 | 2,900万円 |
今後は毎月30万円を投資する予定です。
内訳は、
- 給料から15万円
- 現金から15万円
です。
つまり、毎月の給与から15万円を追加投資するだけでなく、現在保有している現金1,500万円も少しずつ投資に回していきます。
現金から投資へ振り替えるため、資産全体としては「現金が減って投資資産が増える」という形になります。
年4%で運用すると資産はいくらになる?
今回のシミュレーションでは、投資資産を**年4%**で運用すると仮定しました。
毎月30万円を投資しながら、運用益も再投資していきます。
もちろん、実際の株式市場では毎年4%ずつ増えるわけではありません。
ある年は大きく上昇する一方、別の年には大きく下落する可能性もあります。
そのため、ここでの4%は「将来の運用益を保証する数字」ではなく、長期的な資産シミュレーションを行うための仮定として設定しています。
33歳から50歳までの資産推移
Excelで毎月の複利と積立を反映して計算すると、資産は次のように推移しました。
| 年齢 | 現金 | 投資資産 | 総資産 |
| 33歳 | 1,500万円 | 1,400万円 | 2,900万円 |
| 34歳 | 1,320万円 | 約1,850万円 | 約3,170万円 |
| 35歳 | 1,140万円 | 約2,310万円 | 約3,450万円 |
| 36歳 | 960万円 | 約2,790万円 | 約3,750万円 |
| 37歳 | 780万円 | 約3,300万円 | 約4,080万円 |
| 38歳 | 600万円 | 約3,820万円 | 約4,420万円 |
| 39歳 | 420万円 | 約4,360万円 | 約4,780万円 |
| 40歳 | 240万円 | 約4,930万円 | 約5,170万円 |
| 41歳 | 60万円 | 約5,520万円 | 約5,580万円 |
| 42歳 | 0万円 | 約5,970万円 | 約5,970万円 |
| 43歳 | 0万円 | 約6,370万円 | 約6,370万円 |
| 45歳 | 0万円 | 約7,200万円 | 約7,200万円 |
| 50歳 | 0万円 | 約9,560万円 | 約9,560万円 |
50歳になる頃には、投資資産が約9,500万円まで増える計算になりました。
33歳時点では2,900万円だった総資産が、50歳には約9,560万円です。
この増加には、毎月の積立だけでなく、長期間の複利運用が大きく影響しています。
Excelで資産の複利計算をする方法
「自分の場合はいくらになるのか?」を計算したい場合は、Excelを使うと簡単に試算できます。
毎月積立を行う場合、ExcelのFV関数が便利です。
基本的な形は、
=FV(年利÷12,12,-毎月積立額,-前年の投資資産)
です。
例えば、
- 前年の投資資産:1,000万円
- 年利:4%
- 毎月積立:10万円
とすると、
=FV(4%/12,12,-100000,-10000000)
となります。
これで、1年間に毎月10万円を積み立てながら年4%で運用した場合の、1年後の投資資産を計算できます。
セミリタイア前と後で計算式を変える
セミリタイア前は投資をするので「積立」になります。
例えば毎月30万円を投資する場合、
=FV(4%/12,12,-300000,-前年の投資資産)
とします。
一方、セミリタイア後は投資資産から取り崩します。
例えば毎月15万円を取り崩す場合、
=FV(4%/12,12,150000,-前年の投資資産)
とします。
ポイントは、積立と取り崩しで金額の符号が逆になることです。
- 積立30万円 → -300000
- 取り崩し15万円 → 150000
という形です。
42歳でセミリタイアするとどうなる?
私の場合、42歳時点では投資資産が約6,000万円になる計算です。
そこで、42歳でセミリタイアした場合を考えてみます。
セミリタイア後は、毎月15万円を投資資産から取り崩すとします。
年間の取り崩し額は、
15万円×12か月=180万円
です。
一方、6,000万円を年4%で運用できた場合、
6,000万円×4%=240万円
の運用益になります。
つまり、
- 運用益:約240万円
- 取り崩し:約180万円
となります。
単純計算では、運用益の方が取り崩し額より60万円多いため、資産は減らず、むしろ増える計算になります。
毎月15万円の取り崩しなら、いくらあればいい?
ここから、自分のセミリタイアに必要な資産額を逆算してみます。
毎月15万円を取り崩したい場合、年間では、
15万円×12か月=180万円
必要です。
年4%で運用できると仮定すると、
180万円÷4%=4,500万円
となります。
つまり、単純計算では4,500万円の投資資産があれば、年4%の運用益だけで年間180万円をまかなえることになります。
これを「4%ルール」と考えることもできます。
ただし、ここには大きな注意点があります。
実際の投資では、毎年4%ずつ安定して増えるわけではありません。
例えば、
- 1年目:+15%
- 2年目:-20%
- 3年目:+8%
というように、資産価格は大きく変動します。
特に、セミリタイア直後に大きな暴落が起こると、資産の取り崩しに大きな影響が出る可能性があります。
そのため、「4,500万円あれば必ずセミリタイアできる」という意味ではありません。
あくまで必要資産を考えるときの一つの目安です。
42歳で1,000万円の空き家を購入する場合
次に、住居費も含めて考えてみました。
私の場合、42歳で1,000万円程度の空き家を現金一括で購入するケースを想定しています。
42歳時点の投資資産を約6,000万円とすると、
6,000万円-1,000万円=5,000万円
となります。
つまり、住宅を購入した後は約5,000万円を投資資産として残す計算です。
住宅ローンを組まないため、セミリタイア後に毎月のローン返済が発生しないのが大きなメリットです。
ただし、持ち家でも、
- 固定資産税
- 火災保険
- 屋根や外壁の修繕
- 給湯器などの設備交換
などの費用は発生します。
そのため、「1,000万円で家を買えば住居費が完全になくなる」と考えるのではなく、購入後の維持費も考えておく必要があります。
42歳で住宅を購入しても資産は持つのか?
42歳で1,000万円の空き家を購入すると、投資資産は約5,000万円になります。
その後、毎月15万円を取り崩すとします。
年間の取り崩し額は180万円。
一方、5,000万円を年4%で運用すると、
5,000万円×4%=200万円
です。
この場合も、
運用益200万円>年間取り崩し180万円
となります。
そのため、年4%で安定して運用できるという前提では、資産はすぐには減らない計算になります。
実際にExcelで100歳まで計算してみたところ、42歳で1,000万円の住宅を購入し、その後毎月15万円を取り崩す条件でも、100歳時点で資産がゼロにはならない結果になりました。
これは自分でも少し意外な結果でした。
ただし、教育費を考える必要がある
ここまでの計算は、主に生活費の補填と住宅購入を中心に考えたものです。
しかし、我が家には子どもがいるため、40代以降には教育費が発生します。
特に、
- 高校
- 大学
などでは、まとまった支出が発生する可能性があります。
そのため、実際のセミリタイア計画では、教育費も別途シミュレーションに入れる必要があります。
また、教育費以外にも、
- 生活費の上昇
- インフレ
- 医療費
- 住宅の修繕費
- 投資の暴落
などを考慮する必要があります。
自分でセミリタイア資産を試算するなら
ここまで読んで「自分の場合はいくら必要なのか?」と思った方は、ぜひExcelで試算してみることをおすすめします。
まず、年齢を縦に並べます。
| 年齢 | 投資資産 | 積立・取り崩し | 特別支出 |
| 30歳 | 1,000万円 | +10万円/月 | ― |
| 31歳 | … | +10万円/月 | ― |
| 32歳 | … | +10万円/月 | ― |
| 40歳 | … | ▲15万円/月 | ― |
| 41歳 | … | ▲15万円/月 | ― |
| 42歳 | … | ▲15万円/月 | ▲1,000万円 |
| 43歳 | … | ▲15万円/月 | ― |
| 44歳 | … | ▲15万円/月 | ― |
| … | … | … | … |
| 65歳 | … | 年金を反映 | ― |
そして、以下の項目を自分の状況に合わせて設定します。
- 現在の投資資産
- 現在の現金
- 毎月の投資額
- セミリタイア予定年齢
- セミリタイア後の取り崩し額
- 想定運用利回り
- 住宅購入費
- 教育費
- その他の大きな支出
こうすることで、自分の条件に合わせた資産シミュレーションができます。
セミリタイアに必要な資産は人によって違う
今回のシミュレーションをしてみて分かったのは、「セミリタイアには1億円必要」というように、一つの金額だけで判断することはできないということです。
例えば、
毎月30万円必要な人と、
毎月15万円で生活できる人では、必要な資産額は大きく違います。
また、
- 持ち家か賃貸か
- 子どもの人数
- 教育方針
- セミリタイア後の収入
- 年金額
- 投資利回り
などによっても結果は大きく変わります。
だからこそ、自分自身の数字を入れて試算することが重要だと思います。
我々の場合、42歳・資産6,000万円が一つの目標
今回のシミュレーションを通して、現在のところ我々は42歳・資産6,000万円程度をセミリタイアの一つの目標として考えています。
現在33歳で総資産は2,900万円。
毎月30万円の投資を続け、年4%で運用できた場合、42歳頃には約6,000万円になる計算です。
さらに42歳で1,000万円程度の住宅を現金購入したとしても、約5,000万円を投資資産として残せます。
その後、毎月15万円を取り崩すという条件なら、単純な年4%運用のシミュレーションでは、100歳になっても資産が残る結果になりました。
もちろん、これはあくまで計算上の結果です。
実際には投資の値動きや教育費、住宅修繕費、インフレなどがあるため、これだけで「42歳で必ずセミリタイアできる」と判断することはできません。
それでも、漠然と「いつかセミリタイアしたい」と考えていた頃と比べると、何歳までに、いくら資産を作ればいいのかがかなり具体的になってきました。
これからも実際の資産額とシミュレーションを比較しながら、セミリタイアまでの道のりを記録していきたいと思います。



コメント